小杉谷写真展 -遷移-
小杉谷写真展について
かつての林業伐採基地として作られた集落跡地に写真を展示したいと思い至ったのは山師・高田久夫さんの一言からでした。
生前、高田さんは「あと2,30年もしたらここでの暮らしを知っている人がほとんどいなくなる。それが寂しい」と言われ、何かできないものかと。
当時この集落で暮らしていた人たちが山桜の咲く季節に花見に訪れて、ほんの少し(15分ほど)東屋裏の散歩道を歩けば、
写真を通して当時へタイムスリップできると思います。ぜひご家族で遊びにいらしてください。そして孫の代にお話を聞かせてあげてください。
また、トロッコ道が単調で苦痛だったいう話をはじめてこの道を歩いた登山者から聞きます。でもトロッコ道脇の森の中に人がいた痕跡、
暮らしの痕跡を感じることができたらもっと素敵な道になると思っています。島に暮らす人も観光で訪れた人も、
今年の春は小杉谷集落跡地を終点に屋久島の森と人の関わりと人と森の遷移について楽しんで頂ければ幸いです。
縄文杉発見50周年記念実行委員:田平拓也